父の日に聴きたい、ホレス以外のジャズの曲3選
今日は父の日、カーネーションで埋めつくされる母の日と比べたらどうしてもちょっと地味だ。
ところで、ジャズに携わる人間なら誰もが知っている、お父さんに送る名曲と言えばやっぱり「ソング・フォー・マイファーザー」だ。
セッションでもよく演奏されるし、ゆるやかなボサなので初心者にも叩きやすい。もちろん、黒本にも載っている。
しかしこればっかりじゃ何なので、どうせなら他のお父ちゃん賛歌も探してみた。
ワン・フォー・ダディーO-キャノンボール・アダレイ
サックス好きなちぐさの推しの1人、キャノンボールの1曲。
ドラムはアート・ブレイキーにピアノがエルビンの兄、ハンク・ジョーンズとう豪華キャストによる演奏。
リズムの猛者どもによる、ブルージーなビバップ。ちょいワルオヤジなダディにピッタリだ。
ダディー-ジュリー・ロンドン
美貌のボーカリスト、ジュリー・ロンドンによる、コケティッシュな1曲。
可愛くて、でもちょっとセクシー。こんな年頃の娘が、大好きな父親のために歌う。
親バカな女の子パパさんたち、いかが?
パパ-ダディー アンド ミー - ジャック・デジョネット
難読スペルの名ドラマー、ジャック・デジョネットのリーダーアルバム。
80年代初頭のフュージョンな味が色濃い、ちょっとポップなナンバー。こんなところでも、彼の名ドラムは繰り出されているが。
面白いこと大好きで遊び心満点なパパさんにオススメかも。
最後にちぐさの父の日のことを。
ちぐさの父は、今、すい臓がんの抗がん剤治療を始めたばかり。副作用は出てきたものの、大好きな創作活動をする気力はあるようだ。
久留島礫による作。これは作家としての彼のペンネーム。
父娘を繋ぐのはレッド・ツェッペリンだと彼は思っているらしい。
しかし、私が8歳でジャズに目覚めたきっかけ、MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)のラストコンサートを聴いていたのは、他ならぬ彼のレコードだ。
つまりこういうこと。
ジャズドラマーちぐさは、父がいなければいなかった存在なのだ。