毎日がジャイアントステップス

弟子入り修行中のジャズドラマー。初心者ならではの目線で書いてます。ジャズドラムの基本、レッスンのこと、練習、セッション、ライブレポ。お店の紹介などなど。

難読スペルを持つジャズミュージシャン3選

突然ですが、皆さんの名前は読みやすいですか?
私の名前ですが、やや難読です。



名前については、以前も当ブログで書いたので、それについてはこちらの過去記事をご参照ください。


chigsajazzygiantsteps.hatenablog.com


日本語って、どういう訳か名付けになると漢字の読み方が急にいい加減になるので不思議。
だって、私の名前にある「種」。これを「くさ」と読むなんて、どんな名門私立小学校でも教えてない。
そんな日本人の名前は、世界一バラエティー豊かで世界一難解だと信じて疑わない。


それに比べたら欧米人の名前って簡単、アルファベットだけだし、多少カタカナ読みしたところで全く通じないてこともないし…。


…て、思ってたのですが。
いるんですよね。
難読スペルの名前の方が。
そこで、ちぐさが思う、ジャズ界の難読ミュージシャンを3人、勝手に挙げてみた。

ブラッド・メルドー


Art of Trio 1
Lucid - YouTube
本アルバムより1曲


端正な顔立ちと、ほろ甘くややアンニュイな雰囲気が魅力で、女性ファンが多いピアニスト。
彼の作り出すメロディもまた、独特な気だるさというか、時に官能的とも言えるフレーズとコードが特徴的だ。
そんな彼の名前を正式表記すると


Brad Mehldau


よく間違えるのがBrad Meldah。てか、eの後ろにh要らなくね?よっぽど最後のドーって伸ばすあたりにh持っていった方がどう考えたって日本人には親切だ。

ジョン・パティトゥッチ


Communion
John Patitucci - Communion 03-choro_luoco - YouTube
本アルバムより1曲


イケメン度合いで言えばこちらもメルドーさんに負けない。今のジャズベーシストの中でも最も引っ張りだこなモテ男。
名前のスペルから分かるように、イタリア系のアメリカ人。
テクニカルなベースプレイが売りで、エレキもウッドベースも同じくらいの比率で弾く。ジャズの中で若干フュージョン寄りなものが多く、またラテン系の血筋からか、軽快なリズム感の持ち主だ。
そんなジョン・パティトゥッチの正式表記はこちら。


John Patitucci


まあよく見たら、割と日本語のヘボン式ローマ字で読めるんだけど、なんかストレート過ぎて返って疑ってしまう。どこか余計にtを挿入してしまう。それに最後のッチの部分、cchiてなぜかhを入れたくなる。

ジャック・デジョネット


The De Johnette Complex
Miles' Mode - YouTube
本アルバムより1曲


1942年8月産まれ、御歳76歳であるがいまだにバリバリ現役のドラマー。
年齢的なものを全く見せない鮮やかなドラムプレーは、もはやデジョネットワールドと言ってもいい。
彼の演奏を真似しようとすると途端にぐしゃぐしゃになってしまうが、誰もが憧れるスタイルだ。
そんなジャック・デジョネットの正式表記はこれ。


Jack DeJohnnette


えっと。もはやこれはどこがルーツなのでしょうかというスペリングだが、れっきとした本名である。
名前のジャックに続いてなぜかラテン語系前置詞のdeがついて、その後にまた名前のジョンが来て、しかもそのジョンにetteの語尾でちょっと女性っぽくなっている。
まあそのように考えたらある意味覚えやすいのかもしれないけど、日本人の苗字で言うところの何何なんだろうとくだらない発想が浮かぶ。


このように、日本人同様、欧米人の名前にも難読なものはあるようだ。
しかし彼らのファーストネームはそれぞれ、ブラッド、ジョン、ジャック。苗字とは打って変わっての平凡さ。もはや名前で呼ばれたら誰か分からない。


なおなんと!この難読苗字ミュージシャンたちが共に参加してる作品が、あった!
聖地への旅
Tumbleweed - YouTube
その中から、ちぐさが選んだくす玉の1曲


マイケル・ブレッカー(サックス)の遺作。彼が残した最後の作品に、難読トリオの演奏が支えていた。
大好きなアルバムだが、これは盲点だった!(笑)