毎日がジャイアントステップス

弟子入り修行中のジャズドラマー。初心者ならではの目線で書いてます。ジャズドラムの基本、レッスンのこと、練習、セッション、ライブレポ。お店の紹介などなど。

黒本AtoZ-002 エアジン

スタンダードジャズのバイブルともいえる黒本、文字通り真っ黒でシンプルな、男前的デザインの楽曲譜面集だ。



男前デザインの黒本をさらに男前にしてみた


しかし出版された年月によって収録曲に若干の違いがあったり、また同じ曲なのにコードが違うという部分もあり、どこかアバウトだ。

まあとにもかくにも、黒本の曲を網羅しておけばとりあえず安泰だ。
もちろん、230曲の中には難易度A~Cまで幅広いし、初心者には手出しできないものもある。

でも曲そのものを知っているだけでも全然違う。
今は技術的に難しくても、その分たくさん聴いてイメトレすればいい。
もっともっと上達して、あの難曲を気持ちよく叩いている自分を妄想するのも悪くはない。
そんなわけで、今日紹介する曲はやや難曲だ。

エアジン

巨匠ソニー・ロリンズによる、マイナー調でありながらアップテンポでスリリングな一曲。

オリジナル

ソニー・ロリンズ(サックス)


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彼の曲はリズムが個性的。
代表曲のSt.Thomasをはじめ、ハードバップな中にラテンなノリがあったりと、軽快なのを好むようだ。
ドラマーとしては叩くには楽しいが、初心者には難易度は高い。

ちぐさ’sセレクト(ジャズドラマー的推し)

マイク・モレーノ(ギター)


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ギター4tetという、これまた大好きな編成にて。
思うに、メジャーなミュージシャンよりも地元活躍系プロミュージシャンのアレンジの方が、意外とかっこよかったりする。

やはり、レコード会社との契約的な縛りとか、売れるものを作れといった束縛間みたいなのが、アメリカのジャズ界にも多少はあるのだろうか。
お気に入り曲のジャイアントステップスに至っては、ほぼそんな感じで、地元系ミュージシャンによる楽曲の方が格段にオシャレだ。

アナザーチョイスof ちぐさ(勝手に総合評価)

ブラッド・メルドー(ピアニスト)


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今をときめくイケメンピアニストの1人、ブラッド・メルドーのトリオ。
ドラマーのジェフ・バラードもジャズドラマーの中では密かにリスペクトされている。

メルドーといいグラスパーといい、最近のピアニストはどこか官能的な調べを入れるのが得意なようだ。
女性にはたまらんだろう。
この人の手にかかると、ゴリゴリ系のエアジンも角が取れてオシャレに仕上がっている。


エアジンはアップテンポで疾走感が命、初心者のうちには難易度が高い曲だ。
どうしても演奏したい場合は、音数を減らして簡素化し、その分リズムキーピングに徹すればそれなりにはなるだろう。

しかしこのテンポについていけるようになると、道はグッと開けてくるはずだ。グッドラック!