毎日がジャイアントステップス

弟子入り修行中のジャズドラマー。初心者ならではの目線で書いてます。ジャズドラムの基本、レッスンのこと、練習、セッション、ライブレポ。お店の紹介などなど。

湘南の風に吹かれて~ちぐさジャズ活ライブレポ

2019年3月16日、茅ケ崎にあるライブバーStory Villeにて、ギターレジェンド中牟礼貞則さんのトリオライブを観戦してきました。



(撮影※溝口慧さん)


実はその前の週に、新子安のしぇりるにて全く同じトリオを観てきたばかりでしたが、3月はレジェンドのお誕生月ということもあり特別です。
15日に86歳になったばかりのギターレジェンドは、その年齢を全く感じさせないくらい凛としていて、ギターを操るお姿やファッションのセンスも相変わらずおしゃれ。
プロミュージシャンをはじめ、老若男女問わず誰からも愛される彼のバースデーウィーク内に、2回も観られた私は本当に幸運です。
ベースはお馴染みの吉野弘志さん、昨日も美しい響きが印象的なベースソロがあり、またもやラッキー!
そしてドラムもお馴染み、お師匠こと安藤信二さん。昨日もキレのあるリズムとダイナミックなバースでノリノリでした。
そんなわけで、今回もライブレポ始めます!

・茅ケ崎の新ジャズスポットStory Villeってこんなところ

今回の会場となったのは茅ケ崎駅からほど近い場所にある、Story Villeというライブバー。
駅を降りて海側の出口より、小田原方面にものの3分程度歩いた、ビルの1階という分かりやすい場所に位置しています。
2018年11月にオープンしたばかりで、これから定期的にライブをしていこうとのこと。
しかしその出演者たるや、ジャズ界で現役バリバリのプロミュージシャンばかりのラインナップです。



(撮影※溝口慧さん)

豊富なカクテルの他各種アルコールメニュー、フードメニューもあります。
お店のイチオシはBeefeater24(ビーフィーター)というジン、赤いビンにアメリカンなフォントで24と大きく銘打っているのが特徴的です。
このジンはなんと日本の緑茶のボタニカル成分に着目して開発されたというかなり珍しいもの、飲み口はとてもさっぱりしていてシトラス系の酸味の中にほんのりした甘味も感じられるので、辛口派も甘口派も満足いける味わいです(私は辛口派です)。


オーナーのMizukiさんはとてもキビキビと動き、カクテルを作る手際もスピーディー。
しかしとても気さくで話しやすく、時折見せる笑顔がとても魅力的な方、まさにBeefeaterのカクテルそのもののような方でした。

なお彼女のお父様もまた近隣にライブバーを所有されています。
JAM IN THE BOX | ミュージシャンの活動をサポートすることが、この店の使命です。



画像は昨年末に行われた、ジャズギタリスト東海林由孝さん主催のジャムセッション
プロミュージシャンをはじめ音楽を楽しむ湘南のジャズファンたちが集まる場所になっています。


Story VilleのWebサイトはこちら
Jazz&Booze StoryVille

・現役プロドラマーが直接監修したドラムセット

今回のちぐさの大きな目的の1つが、ここに置いてあるドラムセットを見ることでした。



(https://canopusdrums.com/より画像拝借)

画像は設置ドラムと同型のものになります。
実はこちらのドラムは現役プロドラマーである安藤信二さんが監修し、ご本人が使用されていた器材も一部投入してあります。



(安藤さんより画像提供。ご本人が高校時代からずっと使ってきた大切なペダルです)


ジャズを演奏するライブバーの半分以上はドラムセットが常設されていますが、その多くは店主が購入したものです。
ジャズを愛する耳の肥えたマスターが選択するドラムセットももちろんいいものもありますが、メンテナンスができてない店舗も少なくないのが現状です。
そんな中で、ドラムの専門家が器材を吟味し、しかも私財を投じていらっしゃるほどだから、サウンドが優良なのは間違いありません。


ドラムは音階がなく、ポジションも後側に座っていて目立たないのであまり注目されることはありません。
しかしその分曲のリズム作りを先導するという大役を担っているので、自分が崩れたら曲全体もぶち壊すプレッシャーに晒されています。
また、曲中に流れるドラムソロ(一般的にフォーバース、またはエイトバースと呼ばれます)では一気にスポットライトを浴びます。


これからこのライブバーでも多くのドラマーが演奏する機会があると思いますが、はっきり言ってとても羨ましいですね。
私自身がドラマーだからというのももちろんありますが、多くの人がもっとドラムの音に注目してくれたらといつも思っています。

・ちぐさ、大きな失敗を犯す!?

ところで、前述の画像になぜ引用画像が使われているのかと言うと…
実はちぐさ、大きな大きなミスをやっちまったのです。


それはなんと、スマホを自宅に忘れてきたことでした!
前から楽しみにしていた、準備も万端にしてきた、昼寝もして体調も万全だったのに、あろうことか一番大切なものを忘れてくるなんて!
しかも皮肉なことに、充電しておかないとと思ったがためにそのまま差しっぱなし、なのにモバイルバッテリーはばっちり持ってきてるという…。
私の場合、スマホとバッテリの大きさがほぼ同じなので、完全に思い込んでいたようですね。
電車に乗ってから気づきました…。



ああああ!入魂のドラムセットが撮れない!まさに、お前はもう死んでいるな心境でした。
しかし幸いなことが2つ。
前日に茅ヶ崎在住のお友達とランチし、明日ライブ行くの~とたまたま話題になった時、彼女が「へー、ここ駅近いね!こんなところにオープンしたのね!」
と言ってたことを思い出し、何とか心の地図を頼りにたどり着いた。
そしてもう1つ。
ライブにたまたまジャズ仲間のお友達が来ていたため、ライブの様子は止むを得ず彼から画像をいただくことになりました。
聡美さん、溝口さん、本当にありがとう…あなたたちには本当に感謝したわよ!


しかしドラムセットの撮影まではさすがに依頼できず…。
ここのところ忘れ物をあまりしていなかっただけに、ショックは甚大でした。
その話をオーナーのMizukiさんにしたところ、あーそれ依存しすぎですねっ(笑)と言われ、思わず私も笑ってしまったほどでした。


正直、スマホがない状態で行きの電車は最初は少し辛かったものの、その分スケジュール手帳を開けて先の予定を管理していました。
また、いつもならスマホに気を取られて目にしていない外の景色をあえてじっくり見て、湘南の車窓を楽しみました。
さらにもう開き直って、少なくとも今この時間にスマホを見ないことによって、ストレートネックになるリスクが下がっているのだ!と、もうここまでくるとこじつけですね。


何はともあれ、結論としてはスマホを忘れたところで大丈夫、命にかかわることでもありません。
もちろん、忘れないに越したことはありませんけどね。

以上、師匠のライブ観戦4回目@2019年は若干の珍道中もありながら、今回も素晴らしい演奏に酔いしれたのは言うまでもありません。