黒本AtoZ-011 オウ・プリバーブ
多様な楽器のプレイヤーが集まるジャズのセッションでは、締めにブルース曲をやることが多い。
テンポが軽快で進行も割と単調なので、参加者全員が各自曲中に出番を回していく。
自分の演奏を披露するにはうってつけな時間なので楽器担当からは喜ばれ、ヴォーカルも軽やかなスキャットに挑戦できたりと、なかなか楽しい時間だ。
そんなブルース曲の一種、オウ・プリバーブを徹底解析!
オウ・プリバーブ
とりあえずこれ聴いておこう
チャーリー・パーカー(サックス)
毎度おなじみのチャーリー・パーカー大先生によるオリジナル。
後ほど登場するシェリルというナンバーにも少し似ているが、自由気ままに伸びやかなブルースフレーズが印象的。
こういうのを作らせたら彼の右に出るものはいない。
ところでこのprivaveという単語、見るからにフランス語だが実は存在しない言葉だ。
なぜこのように不思議なタイトルを思いついたのか、それは本人にしか分からない。
ちぐさs セレクト(ジャズドラマー的推し)
キャノンボール・アダレイ(サックス)&ウェス・モンゴメリー(ギター)
推しのサックスマン、キャノンボール・アダレイということで文句なしにこれを選んだ。
ドラムはLouis Hayes(ルイス・ヘイズ)、日本人にとってRoy Haynes(ロイ・ヘインズ)と非常に間違いやすい。
ジャズのペーパーテストでこんな問題ありそうだ。
問1. 次のうち、キャノンボール・アダレイのサポートドラマーをしていたはどちらか?正しい方に丸をつけろ。
A. Louis Hayes
B. Roy Haynes
正解はAのルイス・ヘイズ。ちなみにBのロイ・ヘインズはキャノンボールの作品中への参加はなし。
問2.次のうち、年上なのはどちらか?
A. Louis Hayes
B. Roy Haynes
正解はBのロイ・ヘインズ。生年月日は以下の通り。
A. ルイス・ヘイズ
1937年5月31日-(82歳)
B.ロイ・ヘインズ
1925年3月13日(94歳)
それにしても、どちらもご健在とは驚きだ。