毎日がジャイアントステップス

弟子入り修行中のジャズドラマー。初心者ならではの目線で書いてます。ジャズドラムの基本、レッスンのこと、練習、セッション、ライブレポ。お店の紹介などなど。

2019年のちぐさはJRでパタリロを読む?どうしたんだいったい!

時々発作的にFacebookで叫ぶことがある。
2019年も後半を過ぎたある日の投稿。



え、え?!
JRでBL※注釈1※読むてあなた…。
まあパタリロは大好きですけど、そこじゃない。


パタリロ! (第1巻) (花とゆめCOMICS)


これは何かと言うと、2019年の間に、セッションやライブで出来るだけ演奏したい課題曲、または聴きたいと思う曲を5曲、頭文字をピックアップして語呂合わせしたもの。要は備忘録ということです。


で、ちぐさの2019年課題曲とは…。


J=Joy Spring
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R=Recorda Me
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B=Beatrice
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L=Lady Bird
youtu.be


読む=Y=Yardbird Suite
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今のちぐさにどこまでできるか?そんなものは分からないし未知数だ。
でも、無理だなんて思いたくない。だって、その思い込みで今までたくさんの機会を失ってきたから。


100人に伝えれば夢は叶う、というのを私は半ば本気で信じている。
だからこうして伝える。
たくさんの花を咲かせたいから。


※注釈1
BLとはBoys Loveの頭文字をとったもので、男同志の恋愛を描いた漫画や作品のこと。パタリロはその先駆け的存在と言われる。ちなみに私自身には同性愛の傾向はありません。もちろん、素敵な女性は大好きですけどね。

ジャズバーで音の森林浴してきた

お師匠様のライブ観戦10回目@2019年
7月13日、馬車道近くのライブバー上町(かんまち)63にて、ピアノトリオを聴きに行った。


この日は夜の予定が急にラッキーな変更した。この1週間は公私共にかなりハードで、タフな精神状態にあったのでまさに願ったり叶ったりなタイミングだった。



※自身で撮った動画よりスクショ


メンバーは以下の通り



そうです。昨年初めてここに来た時に見たピアノトリオとまったく同じメンバー。


米田さんのピアノは、この日もクリアーな音色で、夜のライブバーにいるのに森林浴をしている気分になった。
しかし、演奏されているのは決して癒し系なサウンドではなく、むしろモンクばりに個性的な内容。
なのに何だか癒されてしまう、魔法のような音のハーモニー。


そして、恒例の(?)「あの曲があんなことに?!」の1曲はマックザナイフでした。
この時だけは山からビーチに降りて、砂浜でそよ風に吹かれながら日光浴をしている感じ。
あ、やばい、海行きたくなった(笑)。



佐々木マスターのお気遣いにて、トリオのミュージシャンをパシャリ。
アフターは店内で少しワインを頂き、マスターからのためになるお話をたくさん伺い、ほろ酔い加減で家路に着きました。


来月は16日土曜日にあります。


あ、今回はちぐさの酒飲み自撮りはありません(てか別に要らないけど(笑))。

セッションレポート~AtoZスマイルな空間

2019年7月10日、お師匠様が主催するジャムセッションに参加してきました。



ホストメンバーはドラムにお師匠、ギターに東海林さん、そしてベース兼ピアノにトオイダイスケさん。
今回、トオイさんは初めましてでした。
ベーシストでありながらピアノも堪能という多彩なミュージシャン、以前からとても気になっていた存在だっただけに、お会いできてとても光栄でした。
セッション内で合わせましたが、ドラマーとしてはとっても頼れるリズム感で、私の方が乗っかっていました(それじゃあダメじゃん(笑))。




※山本マスター撮影


肝心の自身の演奏については…。レガートが改善されたとの言葉を頂き、嬉しく思いました。
ものの、やはり後で録音聴いてみると…。



……


飲み過ぎだぞオイ!!


はい、飲み過ぎてました(反省)。昼間のセッションではノンアルを貫けるのですが、夜はダメですね。しかも楽しい雰囲気なのでなおさら。
アルコールが入っても、できるだけいつも通りのリズムを刻めるようになりたいですね。プロの方はそこもすごい。



※山本マスター撮影


終了後、参加者も合わせて集合写真。
この日はいつもの仲間、先輩ミュージシャン、そして初めましてのミュージシャンの方まで。
演奏がメインとはいえ、終わってみてあー楽しかった、また行きたい、そう思えるのはひとえにセッションホストの方が素晴らしいから。
何をするかももちろんだけど、誰が主催しているのか、これほどまでに思い知ったことはありませんでした。


みんなが笑顔になれる場所、それがジャムセッション


3人のホストミュージシャンの方々、楽しい楽しい時間を、本当にありがとうございました。



※撮影Yukakoちゃん


昨日はズボン借りてないよー(*´艸`*)

ジャズドラムを始めてから克服したあるコンプレックスとは?

表情を作るあのパーツのこと。


コイツがダメだと欧米では「しつけがなってない」「モデルや女優には絶対になれない」と言われている。
健康上なこととしても、その部分に汚れが溜まりやすかったり、さらに肩こりやめまいと言った現代的なトラブルの一因としてもここ10年くらいのうちで一気に注目を集め始めた。


それまでは、その部分が見えることを恐れ、ひたすら隠す表情をしていた。


こういう感じに。一応、笑ってはいる。口角も上がっている。でも何かぎこちない。営業スマイルというか作り笑いというか、とにかくよそ行き過ぎる。


しかし、ある時から気にならなくなった。
そしたらこんな表情ができた。



そう、お分かりであろう。歯にずっとコンプレックスがあった。歯並びが悪く、どんなにホワイトニングをしても笑顔が台無しになってしまうと思っていた。
しかし、ジャズドラムを始めてからなぜかあまり気にならなくなった。
そう言えば、ライブの写真では歯を全開にしてたくさん笑っている。



自分でライブに出た時



お師匠のライブに行った日


楽しい時に歯が見えるのは、とても自然なことだと知った。
ジャズドラムをやる前までの私にも、もちろんそれなりに楽しいこと、嬉しいこともたくさんあった。
でも、どこかでブロックをかけていたのかもしれない。


私ももう43歳、来月には1つ歳を重ねいよいよmid40。
お肌や髪の変質はもちろん、ただでさえ元から低かった声のさらなる低音化も止まらない。
ドラムをやると特に感じる反射神経の衰えもいやというほど思い知るし、更年期が日に日に身近になっている。
そんな状態なので、歯列矯正なんて事実上不可能だ。


でも、これでいい。
いや、むしろこれがいい。
だって、今がとても楽しいんだもの。
毎日ジャズドラムのことばかり考えていられて、ドラムのために仕事や予定を合わせられる。こんな幸せって、他にあるのかな?



ようやく平均寿命の折り返し。
もちろん、そこまで生きられるかは分からない。
でもね、たとえ歯並びがガタガタでも、手足が無くなっても、内蔵のいくつかが無くなっても…。
私は、ずっとジャズドラムを叩き続けるんだ。

ハードボイルドギタートリオ~40過ぎて始めたからこそ得られたもの

2019年6月19日、お師匠様のライブ観戦@9回目は、関内ABスマイルにてお馴染みのギタートリオ。



私の他、東海林さんのお弟子さんや数少ない女性ジャズドラマー友達など、気の置けない仲間と共に楽しいひと時を過ごしました。



ギタリスト、東海林由孝さん


183センチという長身で、しかもオシャレでハンサム。本当、俳優みたいでそこにいるだけで映えます。
肝心のギターサウンドはこの日も湘南の風のごとく自由闊達に流れるプレーでした。



ドラマー、安藤信二師匠


この日もご機嫌かつ切れ味バツグンなドラミングでした。師匠のドラムの特徴として挙げられるのが男らしさ。パワーがありながらも曲に合わせて自由に歌う、そしてドラムソロでは華麗に魅せてくれます。



ベーシスト、小牧良平さん


小牧さんはこちらのトリオに何度か参加していらっしゃる、人気のベーシスト。
淡々とリズムを奏でるストイックなサウンドが特徴、安定感も高く自然体で聴いていられます。


今回でこちらのトリオもかれこれ5回くらいは見たのですが、いつ見ても飽きることがなく、幸せな気分になれます。

そしてこの日は大好きで尊敬する、女性ジャズドラマーのお友達も観戦していました。
彼女は年齢は私よりずっと若いけどジャズドラム歴は私よりずっと先輩。セッションで知り合って依頼、仲良くなりました。人柄もさっぱりしてて気さくで、そして笑顔がとてもキュート。
そんな彼女と話しててふと気づいたこと。


今ここにある出会いは、私がこのタイミングでジャズドラマーを目指したからこそあるのだと。


もし彼女のように若いうちから始めていれば、それはそれで良い出会いもあったはずだ。
そして仮に今この場にいる人たちと知り合っていたとしても、今のような関係ではなかったかもしれない。
もちろん、それが悪いともいいとも言ってないが、少なくとも言えるのは今感じている心地良さは、私がオールドルーキーだからこそ得られたのだ。



最後にみんなで記念にパチリ


ライブに行くたびにある新しい出会い、新しい発見と気づき。40代も半ばになる普通の女性の私が、ジャズのことでいつも新鮮で飽きることのない気持ち、そして本物の自分らしさでいてもいい環境があるとは、つくづく運がいい。



もちろん、アフターのいつもの中華も、ワイワイ話しながら楽しく美味しく頂きましたよ。

ストロベリームーンに出会った偶然が3つ

2019/06/17の今日は、ストロベリームーン、ピンクの満月だ。
1年のうちでも夏至に最も近い時でないと見ることが出来ないとてもレアな月、今年のそれはたまたま娘の9回目の誕生日と当たったが、それだけでもうラッキー感極まりない。


そんなイチゴ満月の夜に、6月に因んでたまたま調べた「Gemini Jazz」というワード。Geminiはふたご座、この二語で何となく何かが見つかりそうだと思っていたら…見つけた!

Gemini-Cannonball Adderley


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あらやだ!推しのサックスプレイヤー、キャノンボール
初めて知ったこの曲、コルネットに弟のナットが参加してる。ベーシストは安定のサム・ジョーンズときてドラマーはLouis Hayes。


他にも、この曲のアレンジないかなぁとさらに探し続けていたら…見つけた!

Gemini- Chic Korea


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チック・コリア大先生によるピアノトリオ。曲中の半分がピアノソロという。さすがはピアノトリオの鬼!
で、例によって、共演ドラマーを調べたところ…おお!Roy Haynesだ。


ここまで来て気づいた。
え?ちょ、ちょっと、待てよ!
これっていったい…。


chigsajazzygiantsteps.hatenablog.com


そうだった!この時の曲紹介の中で、この似て非なるドラマー2人を掘り下げてみたのだ。
いやー、なんかどこがで見たような…というデジャブシンキングにハマりそうなとき、こうして第三者目線を介して思い出せたのはとても嬉しかった。


ストロベリームーン、ピンクの可愛い月がプレゼントしてくれた偶然を、しかと覚えておこう。


あ、この人もふたご座じゃん!


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なんという偶然(≧∇≦)

父の日に聴きたい、ホレス以外のジャズの曲3選

今日は父の日、カーネーションで埋めつくされる母の日と比べたらどうしてもちょっと地味だ。
ところで、ジャズに携わる人間なら誰もが知っている、お父さんに送る名曲と言えばやっぱり「ソング・フォー・マイファーザー」だ。


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セッションでもよく演奏されるし、ゆるやかなボサなので初心者にも叩きやすい。もちろん、黒本にも載っている。
しかしこればっかりじゃ何なので、どうせなら他のお父ちゃん賛歌も探してみた。

ワン・フォー・ダディーO-キャノンボール・アダレイ


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サックス好きなちぐさの推しの1人、キャノンボールの1曲。
ドラムはアート・ブレイキーにピアノがエルビンの兄、ハンク・ジョーンズとう豪華キャストによる演奏。
リズムの猛者どもによる、ブルージービバップちょいワルオヤジなダディにピッタリだ。

ダディー-ジュリー・ロンドン


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美貌のボーカリストジュリー・ロンドンによる、コケティッシュな1曲。
可愛くて、でもちょっとセクシー。こんな年頃の娘が、大好きな父親のために歌う。
親バカな女の子パパさんたち、いかが?

パパ-ダディー アンド ミー - ジャック・デジョネット


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難読スペルの名ドラマー、ジャック・デジョネットのリーダーアルバム。
80年代初頭のフュージョンな味が色濃い、ちょっとポップなナンバー。こんなところでも、彼の名ドラムは繰り出されているが。
面白いこと大好きで遊び心満点なパパさんにオススメかも。


最後にちぐさの父の日のことを。
ちぐさの父は、今、すい臓がんの抗がん剤治療を始めたばかり。副作用は出てきたものの、大好きな創作活動をする気力はあるようだ。



久留島礫による作。これは作家としての彼のペンネーム。


父娘を繋ぐのはレッド・ツェッペリンだと彼は思っているらしい。
しかし、私が8歳でジャズに目覚めたきっかけ、MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)のラストコンサートを聴いていたのは、他ならぬ彼のレコードだ。


つまりこういうこと。
ジャズドラマーちぐさは、父がいなければいなかった存在なのだ。