毎日がジャイアントステップス

弟子入り修行中のジャズドラマー。初心者ならではの目線で書いてます。ジャズドラムの基本、レッスンのこと、練習、セッション、ライブレポ。お店の紹介などなど。

久しぶりのセッションで心をダイエットしてきた

再びジャムセッションに通い始めた。
週一のレッスン、週一のスタジオ練、毎日の基礎練、プラス、実践として演奏の場所に出向く。
当面は週一で参加したい、まあ金銭的なものもあるからそこは考えながらになるけど。


その上で思ったことがある。
大好きな曲の1つ、チャーリー・パーカーのレディーバードがずっと、どうしても出来なかった。
演奏したいけど出来ないから、いざセッションでホストから「ちぐささんは何かやりたいのない?」と聞かれた時も(参加人数によってはドラマーのような非フロントにも振られることがある)答えられないでいた。


Lady Bird


しかし、サックスの人のリクエストによりやむ無く演奏することになった。
大丈夫かおい?なんて不安を感じるももう遅い。やると決まったからやるしかない。


若干荒療治ながらも、なんとか演奏を終えられた。
まだまだミスやリズムの不安定もあることながら、最後まで演奏しきった。
その後に気づけた3つのことはこれだった。

思い込みをなくす


人間は思い込みで出来ていると言ってもいい。
大抵の問題は人間関係、しかもそのほとんどが思い込みからくる誤解。
私もずっと、自分にはレディーバードなんか出来ないと思い込んでいた。
しかし、いざその場になると案外出来るものだ。もちろん、プロのようにはいかないし、あのパーカー特有のシンコペーションの味もまだ出し切れてない。
ただ1つ言えるのは、これまで思い込んでいた「自分には無理」という固定観念が砕かれたことだ。
もし今、上手くならなくて悩んでいるならぜひとも実行してほしい。この思い込みを外す作業を。
そうすれば、物事は一気に前進するはずだ。

現実中心に見る


レディーバードを演奏しきった。
これはもう、自分の中でれっきとした事実になった。
完璧じゃなくてもとりあえずいい。やったことには変わりないから。
このように現実を中心に考えると、先に挙げた余計な思い込みに振り回されなくてすむ。
思い込みは間違いがほとんどだけど、現実は真実だ。
真実は変えられないので、もはや確固たるもの。
その際に余計な注釈は要らない。
過去にはこうだったからとか、一般論で言えばなんてのは必要ない。
ただ一つの事実だけを認めよう。

その上でトライしてみる


アドラー心理学の中に、楽天主義と楽観主義の違いについて説明がある。
楽天主義とは、現実を見ることなく「大丈夫っしょ」と言ってやってしまうこと。
これは上手く行けば何の問題はないが、失敗した時のダメージは計り知れない。
一方、楽観主義とは、現実をしっかり見極めた上で、結果は分からなくともやってみることだ。
これなら、たとえ思うような結末でなかったとしても、それに取り組んだことに意味があるしその経験が大きな財産になる。


これまでの自分はまさにこれだった。
私なら出来るはず!なんて、何となく思い込んで(ここにも出てきたよ、思い込み)度胸だけで挑戦したものの撃沈。
その度に私のお豆腐メンタルはパキパキと骨を折られたものだ(豆腐なのに骨あるの?というツッコミはこの際置いといて)。
しかし、今日のちょっとした荒療治の中で、今まで血と汗と涙と共にやって来た練習の成果を見いだせた。
あ、今私これやってるじゃん。前出来なかった、ハイハットシンコペーションが。
出来上がった動画を見たら、決して名プレイヤーとは言えないものの、レディーバードを演奏したという事実は確実に残った。


youtu.be
(バースとエンディングには難アリです。)


思い込みは心のぜい肉、だから今ついてる余分な脂肪をどんどん取り払って行けば、心がもっと軽く前向きになれると私は信じる。


レディーバード、これからの課題曲として、色んな場所で演奏して行きたい。