毎日がジャイアントステップス

ジャズドラマーの卵として、初心者目線ならではの記事がメインです。ジャズドラムの基本、ジャムセッション、ライブやお店レポ、Jazzyに感じた日常のことなど書いてます。

昨日行ったライブレポについて、3つの言葉で表現してみた

3月9日土曜日の夜、師匠のドラムを聴きに馬車道からほど近いライブバー、上町63(かんまち)まで行ってきた。



前回見た時は感激し過ぎてしまい、言葉がうまく出てこなかった。
しかし、先日の3つ言葉で表現する実験結果に満足したのに味をしめたので、せっかくだから自分の大好きなライブについても表現してみる。


・意表を突くスタンダード曲のアレンジ

今回のステージは全10曲で、そのうち前半でスタンダード曲を数曲。
その中には、あの有名な「いつか王子様が」があった。
この曲と言えば、ジャズファンでなくとも聴いたことがあるくらい有名だ。
セッションでも好んで演奏され、特にボーカルが伸び伸びとエモーショナルに歌えるバラードとして人気が高い。

しかし、この曲が彼らの手にかかると、なんとユラユラグルーブが心地よいレゲエサウンドになってしまうのだ!
まさに王子様は白馬ではなくサーフボードに乗ってくるみたいなノリだ。
こんなの聴いたことない!というビックリ箱を開けたみたいな気分になる。



ドラムの安藤氏。


・3種3様のグルーブが自由に泳ぐジャズの醍醐味

ジャズには様々な編成があるが、最もシンプルものの1つがトリオ。
ドラムとベースとピアノ(またはギター、サックスなど様々)だけと、音数が少ない分1人ずつが際立つ。
そのため、楽器、特にリズム系担当では初心者プレイヤーにはハードルが高い。
しかしその代わり、自由に演奏できて持ち味をふんだんに発揮させられるメリットもある。

ジャズの要素に欠かせない即興性は、こういう部分に表れる。
3人がそれぞれの楽器で対話しながら自由に泳ぐ、まさにジャズでしか味わえない醍醐味を満喫できる。
米田氏のわざと外すような遊び心あるピアノに、ストイックに口ずさむ安東氏のベース、そして高いコミュ力ながらもメロディアスな安藤氏のリズムの絶妙なバランスが気持ち良い。



ウッドベースの安東氏(ドラマー氏とは字違い)。


・どこかで聴いた?と強烈な世界観のバランスが絶妙なオリジナル曲

10曲中、半分強が米田氏のオリジナル曲。オリジナル曲というのは、その人がよほど好きでないと少し食指が動くのに時間がかかる。
しかし私は、初めて聴いたその時から、すっかり米田さんの虜になった。
彼のオリジナル曲には、どこかで聴いたようなフレーズがあったかと思うと、次にはもう個性爆発なワールドに引き込まれている。
私の好きなピアニストにセロニアス・モンクがいるが、まさに彼のようにユニーク!弾き方は無骨で、時々手を離したり、わざとリズムや音をズラしたりと、遊び心旺盛。
テクニック重視でコンパクトにまとまりがちな今どきのピアノサウンドには有り得ない。、
個性全開過ぎても耳中りしてしまうが、時折聴こえる懐かしいあのフレーズがあるので、疲れることなく聴いていられる。



ピアノの米田氏。


このような濃厚なユニットが生まれるのもこの店ならでは。
オーナーの佐々木氏は独特のコンセプトを持っていて、実力と個性を兼ね備えた一流所を見る審美眼に長けている。
そんな彼の目に止まったミュージシャンたちがブッキングされ、毎晩のようにライブが行われている。
店内は外界の騒音がシャットアウトされ、どっぷりと沼にハマれる(ただし大声は出せない)。
静かにゆっくり楽しみたい時には最適だ。


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