毎日がジャイアントステップス

弟子入り修行中のジャズドラマー。初心者ならではの目線で書いてます。ジャズドラムの基本、レッスンのこと、練習、セッション、ライブレポ。お店の紹介などなど。

横浜関内でおすすめのジャズスポット~ABスマイル

横浜といえばジャズの街、ジャズの街と言えばJR京浜東北線関内駅周辺。
横浜市内随一のオフィス街であり、各官公庁も集中する。
近隣にはみなとみらいや馬車道、中華街や石川町もほど近い。
またベイスターズの本拠地球場もあるため平日休日昼夜問わず、比較的にぎわっている。
そんな関内Station周辺には、魅力あるジャズライブバーも多い。


その中でも寄り選りなのがABスマイル。
横浜や都内で活躍する一流ミュージシャンが演奏している。
また即興演奏のジャムセッションも行われ、プロミュージシャンのみならずアマチュアにとっても演奏のチャンスがあるありがたい場所だ。
そんなABスマイルに、昨日4回目のライブ観戦に。



はい安定の大好き、塩川光二さんのカルテットですね。
今年の2月に行き始めて以来今回で4回目とか、どんだけ好きなんだよと我ながら思う。
それもそのはず、リーダーでありサックス奏者の塩川さんのプレイが、新主流派大好きな私のツボだから。
今回はオリジナル曲が増え、ライブ中の半分以上を占めていたが、そんなこと気にならないくらい楽しめるのだ。
作曲が下手っぴーな人の楽曲は聴くに堪えないし、そういう人に限ってマイワールドへのどや顔感が半端ない。
しかし塩川さんの曲については、そんなこと全く思わずに聴けてしまう。


なおこちらは以前Facebookに書いた、5月のライブの様子記事より一部抜粋
(この時点ではブログの再開設が終わっていなかった。)


以下引用およびリライト
安藤さんのドラムは相変わらずで、昨日は手を使ったパーカッション奏法みたいなのが結構頻繁でした。
大胆かつ繊細(これいつも言ってる笑)、ずっと見てても飽きないんです。


そして今回は、他の演奏者さんについても。
塩川さんのサックスは、温厚な人柄とは裏腹に、新主流派にピッタリな切れ味がシャープ、時にスーパードライ、時にビターな大人の音色。
ピアニストの阿部さんは、水彩画のようなアーティスト感あるピアノな時と、アップテンポになると御自身も口ずさんで弾いているスリリングなのが印象的です。


前回と同様、ジャズ友のヴォーカリストMiimiiと一緒に美味しくお酒を飲み、マスターとも楽しくトークしました。
終わった後に珍しいドラムショットが…👀
まあしかし昨日もよく飲んだ(笑)


こんなひと時を持てるなんて、大袈裟なのは承知で言うけど、ちぐさは世界一幸せだと思います。
引用ここまで


4回目の今回はいつものメンバーの他、ベーシストが変更していた。
高橋陸さん、弱冠22歳という若さだが安定感はばっちり、ベテランに混ざっても何ら遜色なし。
ジャニーズばりのあどけないイケメンなのに、奏でるベースサウンドは芯が強くてリズムもブレない。
いやまあ、おばちゃんこれから楽しみだよ、なミュージシャンだ。


今年はもうスケジュールの関係でこれが締めになってしまったが、来年頭にまた行う予定とのこと。
新主流派(※注釈1)のミュージシャンや音楽が好きなら、行って損はないライブだ。


またライブバーのABスマイルは店内が広く、ゆったり過ごせる。
アルコールはもちろん、フードメニューもあり、飲食しながらジャズを楽しめる。
オーナーの山本さんは、ぱっと見は長身なイケメンで取っつきにくいと思いきや、お茶目でユーモアもあり、楽しい人だ。
アートへの理解も大変深いので、ジャズ以外にそちらの話題でも盛り上がれる。
月曜日を除くほぼ毎晩ライブ、セッションがあり、土日には昼間から聴けるチャンスもあります。
ABスマイルの情報はこちら
ABSmile 横浜関内に生まれた新音楽空間 A.B.Smile 親しみやすく快適な場所を提供 - TOP Of A.B.smile


(※注釈1)
なお、ここから段落終わりまでガチなジャズバナですので、読み飛ばしていただいて構いませんが。
新主流派と言えば、骨太だけどクールでミステリアス、時に色気のあるサックスの音が特徴的だ。
ウェイン・ショータージョー・ヘンダーソンなどはその代表例。
他にもピアノ界の大御所ハービーハンコックや前衛的トランぺッター、フレディハバードなど、数多い。
この流派で活躍したドラマーといえばやっぱり、我らがエルヴィンジョーンズ、他ジョー・チェンバースやトニー・ウィリアムズ、ジャック・デジョネットなど、ジャズドラマーたちの神的存在だらけだ。
また、マイルス・デイビスなどジャズの王道たちとも繋がりがあり、新しいジャズを取り入れていった革新派な側面もある。